20代で新築一戸建て購入のポイント
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間取りのポイント場所(地域)が確定したら考えるべきは、ハウスメーカー選びです。ただ、ほとんどの場合はその場所で売りに出しているハウスメーカーを利用するしか選択できないでしょう。(土地だけ買って、ハウスメーカーを選ぶ方法もありますが、その分費用がUPする可能性はあります)
理想的な場所を見つけたとしても、ハウスメーカーや建築士が匠なら理想的でしょうが、レベルの低いハウスメーカーが大半だと思っておいてください。(大概、できあいの間取り設計を突きつけられて、それを納得させられて、建てた後に生活しづらい空間が出来上がったという結末が多いです)
■具体的に考えるべきポイント @間取りの前に必要な情報 間取りをいきなり作成しようとしてはいけません。先に間取りを提示されてしまうと、先入観ができてしまい、あなたの理想空間が作りにくくなります。
まずは、今後自分達家族は、どんな生活を送るのか十分想像することです。 ・朝起きて、身支度するときはどんな流れ?(お父さん、お母さん、子ども達) ・家に帰ってきてから寝るまではどんな流れ?(お父さん、お母さん、子ども達) ・週末はどんな生活を送りたい?(お父さん、お母さん、子ども達) ・家族とはいつもどんな関係を作りたい?
上記のようなことを考えた後、間取りに入ります。 非効率な導線にならないように考えることが重要です。(導線とは、目的の行動をする為の最短距離を行く線です)
例えば、朝は急いでいるのに、1階で朝ごはんを食べて、2階でスーツを着て、また1階へ降りて、、、なんてしたくないのであれば、1階にクローゼットを作るべきでしょう。
例えば、常に家族の気配を感じていたいなら、階段はあえてリビングの中央に配置し、リビングのソファーから全部の2階の部屋が見渡せるような吹き抜け+各部屋での気配が分かるような工夫(窓)ができるでしょう。
老後も同じ家に暮らすのであれば、バリアフリーや、将来は1階のみで生活できるような拡張性を意識するでしょう。
こういうことを考えていくと、固定観念を排除して、自分の今後の生活をできるだけサポートしてくれる空間が見えてきます。
A光 初めて家を建てる方は、光や風の流れを意識する人が少ないです。 が、これらは家を建て替える動機になるくらい重要なポイントです。
<採光> 家の方角から考えて、朝日が入ってきた時に効果的に光をリビングまで取り込むことができるかどうか?キッチンを家族の中心に位置付けたい家族なら、キッチンに朝日が入るような窓の工夫が必要でしょう。 夕方はどうでしょう?西日は一見避けるべきとの考えが通説ですが、西日を直接受けることなく、鮮やかな夕焼けを観賞できるような空間作りだって工夫すれば可能です。(私の場合は、リビング→大型の透明ガラス扉→インナーテラス→西のガラス戸というふうにしました。インナーテラスがあるだけで、西の強烈な日光をワンクッション遮り、かつ、大型の透明ガラス扉(スライド式)でさらに日光を遮ることを実現しました。ただ、夕焼けの大パノラマはリビングから十分大きく見ることができます)
<電気> よくオシャレな居酒屋なんかに行くと幻想的な感覚を覚えます。 日中だけ見てみれば非常に狭い空間が、夜お店の中をくぐると、広く感じたり、奥行きを感じることがあるはずです。 これは光が作り出すマジックです。 例えば、壁の四つ角に間接照明を設置してみると、四つ角がぼんやりとしてきて、心理的に部屋の窮屈さが感じなくなります。 また、階段の足元や、狭い廊下の足元の角に間接照明をつけるのも、よく居酒屋で採用される手法です。おうちにいながら、オシャレなレストランを演出することもできるのです。(特に建坪が小さい場合は、視覚のトリックを十分工夫してください)
B風の流れ 窓をつける場所というのは、プライバシーを守る、景色を見たい、という点から検討するのは最低限必要ですが、上級者になると、風の流れも窓を設置する際に考えてみてください。(家も3回くらい建て直すと、ようやくこの「風の流れ」の重要さに気づくらしいです。そんなに簡単に建て直す甲斐性もないなら、最初から成功させましょう) 風は上から下、下から上、右から左、左から右、斜めから等、どのように流れるのか自分の実家等、一戸建てがある家で検証してみてください。 (風通しの悪い家は、すぐにカビが繁殖したり、湿気で木が傷む原因となります。私の場合も意識して窓を作りました。お風呂→洗面所→リビングで十分風が通り抜けられる道を窓と扉の工夫で実現したり、一階の暑い空気を吹き抜けをくぐって二回の窓へ逃がしたり、工夫しています。)
C設計士との打ち合わせ 設計士との打ち合わせでは、以下の2点が重要な課題です。 <設計士の間取りは2次元である> <設計士はできるだけパッケージ化したい>
<設計士の間取りは2次元である> 200万〜300万の高額な設計料を支払えば、3DのCADソフトを使ったり、模型を作ってくれるかも知れませんが、大半は2Dの図面(上から見た間取り、真横から見た間取り)を打ち合わせ時に提示されて、何か具体的にイメージできないけど、YESと言っておこう、というふうに流されてしまいます。 そもそも、設計に関しては、契約してから1ヶ月〜長くて2ヶ月くらいしか猶予がないのが現実です(契約でそのように決められてしまいます)。 毎週末、設計士と打ち合わせしていると、非常に疲れるものです(一回あたり2時間程度はとられるでしょう。私の場合は妥協しなかったので、毎回6時間くらい打ち合わせしました)。平日の疲れも癒せず、もうこのぐらいでいいっか、という妥協心が出てきてしまい、設計士の勧めるがままにうなずいてしまいます。 それまでは時間も十分にあったのですが、設計のフェーズになると、途端に時間との勝負になってしまいます。その中で、ベストなものを作らないといけませんので、心身ともに疲れるでしょうが、人生に一回あるかないかの数千万の買い物です。妥協はしないようにしましょう。
前置きが長くなりましたが、例えば、設計士が2次元の図面しか提示できないのであれば、こちらは3次元の図面で作成して設計士の頭の中の3次元の認識とイッチしているか検証すべきです。
無償の3DのCADのソフトがありますので、それらを活用するのも良いでしょう。 私の場合は、より細かな部分はPowerPointを使って無理やり3次元の図面を書いていました。
<設計士はできるだけパッケージ化したい> 設計士といえど、一企業人です。 企業の目的はいかに高利益を生むかですが、この場合でいえば、工数をいかに減らして、多くの設計案件をこなすかが利益を大きく有む方法になります。で、あれば、一軒の家を建てるためには、出来合いの図面を摘要すれば、一番利益を得られるはずです。(実際、私の場合も、担当の設計士からは「出来合いの図面を摘要できれば、〜坪分は無償で増設可能」と勧められました) ただ、出来合いの図面を採用するなら、マンションとの違いはなんなのでしょうか?(庭があるくらい?) パッケージ化された図面に生活を合わせようとすると、いずれ無理が出てきます。重要なのは、生活の導線に合った図面を作ることです。自分や家族の生活をスムーズ(効率よく)にするためのものであるべきなのです。 その為には、自分で主体的に図面の線を引きましょう。
ここまで色々と説明しましたが、これらを意識した上で、例えば以下のサイトでためしにカタログを見てください。(私の今までの説明が実感をもって見れると思います。これを知らずに単にカタログを見ても理想の家作りはできないでしょう)
私の場合、結構まわりから不思議がられたのが、和室を作らなかったことです。(ただし、半和室的な空間はつくりました) そもそも坪数が圧倒的に少ないため、使う頻度の低い間取りは一切排除する必要がありました。その仕分けの課程で、私達家族は、和室があったとしてもそんなに毎日使うという可能性が見出せなかったため、あえて部屋まで作る必要はないだろと決断しました(リビングの一部の空間を和室的な空間にしたことで、和室に求める目的は解決させました)。
ハウスメーカーで具体的に検討されている方は、以下の表を参考にしてください。 ネット上の有名サイトを比較しています。
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